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美濃加茂腎友会開催



 美濃加茂市、富加町、坂祝町、川辺町、七宗町、東白川村に1市5町村の透析患者会員で組織される美濃加茂腎友会が、4月23日(日)に美濃加茂市生涯学習センターで13名の会員家族の参加で開催された。
 例年のように午前の前半に総会、後半に学習会がおこなわれた。
総会では、2016年度の事業布告、会計報告、そして2017年度事業計画、予算案の審議が行われ承認された。また平成29,30年度役員は以下のように決定承認された。
    美濃加茂腎友会会長  大矢正明(新可児)
          副会長  納土三生(木沢)
          副会長  徳田義秀(木沢)
         事務局長  大矢正明(兼務)
           会計   納土三生(兼務)
           幹事   坪内啓行(新可児)
           監査   徳田義秀(兼務)

 後半の学習会では、「スタッフと語る透析患者の自己管理について」というテーマで
スタッフ−看護師(みどり病院の藤吉まゆみさん)、管理栄養士(木沢記念病院の塚本香織さん)、臨床工学士(太田メデイカルの板津直弘さん)を助言者に、司会を大矢正明会長が務めて座談会という形で行われた。
 出席した全員が日頃感じていること、悩みを語りスタッフからの助言をいただいた。
 それに対してスタッフからいただいた助言の一部
   ◇自己管理とは、自分の体を知るということ
     ・足の先(フットケア) ・自分のデータを知り、食事の管理
     ・透析ガイドラインに会った管理(QOL−生活の質,ADL−日常生活動作)など
◇ BUNの透析前の値は20以下にしましょう
◇ 透析前のアルブミン値は、4に近づけましょう
◇ カリウムは栄養士さんと相談しながら調節しましょう
◇ 基本は、しっかり食べて、しっかり透析、運動をしましょう。
肉や魚はしっかり食べ、リン値は薬で下げましょう
◇ カルシウムは平常値を保ちましょう(平常値は、8.0から10.0)
◇ 看護師等からの「お変わりないですか?」という問いには、調子の悪いことも良いことも何でも語り掛けてみましょう(雑談でも)。


 ≪参考≫適正透析の条件    日本透析医学会統計調査から(ネットより)
      

          指標                 適正範囲
  ▽BW(透析間体重増加率)         Dry Wt の4〜6%
    透析時間                   5時間以上
    Kt/V(標準化透析量)          1.4以上
    (透析前)血清リン値            3.5〜6.0mg/dL
    (透析前)ヘマトクリット値         30〜35%
    (透析前)アルブミン濃度          4.0g/dL以上
    nPCR値(蛋白摂取量)           0.9〜1.2g/kg/day
    %クレアチニン産生速度          100%以上 
    (透析前)β2−Mg濃度          30mg/L未満                  心胸比                50%未満(男性)55%未満(女性)
    平均血圧                   100〜120mg

※β2−Mg濃度の最近の成績では、25mg/L以下でさらに死亡のリスクが低下することがわかってきた。



美濃加茂市生涯学習センター