第13回NPO岐腎協大会開催される
2017年6月4日(日)不二羽島文化センター「みのぎくホール」にて岐腎協設立
47回・NPO岐腎協として第13回の大会が総勢370人の参加で行われました。
第一部の式典では、渡辺猛之参議院議員ほか、14名の来賓を迎え、主催者
として加藤健児NPO岐腎協会長が挨拶、高桑腎友会中村善春さんの「患者の
訴え」、長期透析(10年、20年、25年、30年、35年、40年)代表者への記念品贈
呈、祝電・メッセージ披露、大会宣言が発表され、承認されました。
来賓挨拶では、各氏から岐腎協運動への励ましの言葉があり、澤田病院長田
紀淳院長からは「今後も透析患者さんに寄り添った医療をすすめたい」などの温
かい言葉がありました。
また「患者の訴え」では、透析40年を経た高桑病院の中村善春さんが、透析医
療の未熟な時代から世界のトップまで進歩した現在の透析医療を語り、「その変
遷を知るとき、全腎協をはじめ岐腎協、国、各自治体、国民のみなさんの理解や
努力なしでは自分たちの今日はなかったことを決して忘れてはいけない、自分の
命は透析医療によって守られているのであって、自分自身のものではありません
」と力強く訴えられた。
昼食後のアトラクションでは、下呂市にある小夜会(透析患者・加藤正和さん
もメンバー)26名による三味線演奏発表があり、お馴染みの民謡「かわさき」「源
助さん」「炭坑節」「春駒」などの演奏を楽しみました。
第二部では、透析患者にとって一番重要な医療講演が、松波総合病院心臓
血管外科センター長熊田佳孝先生によって「透析患者と血管障害の治療と予防
について」という演題で行われました。どの透析患者にも必ず発症する「閉塞性
動脈硬化症」(血管の石灰化→末梢神経障害・末梢血流障害→筋の委縮・感覚
麻痺・虚血→外傷(靴擦れ、熱傷、亀裂など)による足潰瘍や壊疽を予防するた
めに、必要なこととして
1) 自分の足を診る(見る)ことを忘れずフットケアが必要
2) 一日30分歩くことが大切。
なぜなら「足は全身の動脈硬化をみる窓」だからです。足は心臓からもっとも
遠くにある、体の外にある見える臓器で、視たり、触ったりできるからです。
(大会不参加の方は、詳しい内容が「清流」59号(9月)で掲載されます)
第三部として、「お楽しみ抽選会」が大会最後のイベントとして行われ、54名
の参加者が会長賞・1等賞・2等賞・3等賞・4等賞・5等賞抽選で当たり、当たる
たびに歓声につつまれ楽しい雰囲気のうちに大会が終了しました。
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