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平成29年度NPO岐腎協地域腎友会役員研修会

岐阜産業会館


                          "今こそ地域腎友会の活動が重要"
 
                               地域腎友会役員研修会開催



 平成29年8月20日(日)岐阜産業会館5階会議室にて、隔年開催となっている「NPO岐腎協地域腎友会役員研修会が、各市町村腎友会の会長・役員及び患者会会長の約50名の参加で開催された。 

当日の内容は
  10:15〜11:15  岐阜市役所南部和人介護保険課長、野村照美介護認定係長が「介護保険制度の認定とサービス」について講演。   
   
  介護保険の仕組みと加入者・保険料のきめ方・サービス利用の手順
  介護サービス・介護予防サービス・地域密着型サービス・福祉用貸与、購入住宅改修
  ・費用の支払い 等について詳しく説明された。

感想等・
  どの市町村にも地域包括センターがあり、ケアマネージャーを中心にすべての相談、要介護認定の申請代行、介護サービス事業者と連 絡調整など利用者の希望や心身の状態にあったサービスが利用できるように導いてくれるありがたい存在だなと思いました。
  65歳以上の人を第1号保険者といい、65歳になる月に被保険者証が交付されます。第2号保険者は、40歳〜64歳までの人のことをいい、介護保険サービスを利用できるのは原則として65歳以上の第1保険者です。ただし、40歳〜64歳の第2保険者でも、介護保険で対象となる16種類の特定疾病(閉塞性動脈硬化症など)の場合は保険サービスが受けられます。
  従来の介護保険サービスの自己負担割合は1割でしたが、以下の条件の人 は2割負担になります。
      @  65歳以上で本人の合計所得金額が160万円以上
      A   本人を含めた同一世帯の65歳以上の年金収入+その他の合計
     所得金額が●1人の場合280万円以上  ●2人以上の場合、合わせて346万円以上
    1割負担となる人は、2割負担でない人等々配布された「介護保険」パンフレット(どの
    市町村にもあります)に基づいて詳しく説明を受けました。

11:45〜13:00  ランチョンセミナー 
 岐腎協としては初めての試みでしたが、全腎協大会では毎年おこなわれている透析患者用に考えられた昼食弁当の説明を管理栄養士から受けながら食べるのをランチョンセミナーといいます。
 
 説明をしていただいたのは大誠会 宮内 咲管理栄養士他2名の方々。
 楽しく美味しい弁当をいただきました。
  
13:00〜14:00

  講 演   「介護保険に見る透析生活の今後」
  講 師   NPO法人富山県腎友会 池田 充 会長
 講演の要旨
  少子高齢化に伴い、平成27年度(2015)からの改定
   ・比較的料金が安いとされる特別養護老人ホームの入居基準が、今までは要介護 1〜
    5だったが要介護3以上に改定された。
         ・・改悪になります。
   ・新たに多床室の居住費が自己負担になった。・・これも改悪
   ・一定以上の所得がある人(前述)が介護サービスを利用した時利用者負担が1割から
    2割に引き上げられた。・・・2倍の負担増
   ・介護対象者の要支援1,2の利用者は、従来は全国一律であっ たのが、平成29年
    4月から全国の全市町村が実施し、各市町村により異なる・・裕福な市町村とそうで
    ない市町村により差が生じる心配。

    透析生活を継続するために考えなければいけないこと
          今後の透析生活を継続するために

 1. 現在、家族や病院の送迎で通院手段を頼っているが、これには限界がある。
     また患者が自力で歩行できるうちはいいが、車いす
     生活になった時に、通院手段をどうするか。デマンドやコミュニテ イバスはドアから
     ドアまでは不可能です。患者にとって今後大きな負担となる。

 2. 住まいをどうするか。自宅を離れ、特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者向け
    住宅、介護付き有料老人ホームなどいろいろあるがこれも利用費負担増が大きく
    はだかる。

 3. 介護保険の負担増だけではすまない。療養病床の自己負担増(居住費・食費)

       その他いままで患者会運動で築いてきた「いつでも、どこでも、だれでも」が透析で
    きる透析医療に係る制度は維持できるか。
        かっての「金の切れ目が命の切れ目」に逆戻りするのではないか?
        一か月の透析治療費の自己負担が復活し、例えば一か月40万円透析治療費の
     3割負担(12万円)が復活したら、多くの透析患者がかってのように死を選ぶしか
    なくなってしまいます。

       講師の池田氏は、これは決して大げさな心配でなく、会員であろうと非会員であろう
    とすべての透析患者・家族が、現在の医療制度、福祉制度が透析患者のメリットと
    考え、その維持のために真剣に取り組む必要があると語られました。
                                        (文責 大矢)

    以上今回の研修会は高田副会長の進行と参加者のご協力で無時終了することが
    できました。 感謝。


 


平成29年度NPO岐腎協地域腎友会役員会議
挨拶する加藤健児会長

  講演 『介護保険制度の認定と
   サービスについて』


岐阜市役所
(右) 介護保険課長 南部和人さん
(左) 介護認定係長 野村照美さん
 
   
質問をする役員の皆さん   

 ランチョンセミナー
講師 大誠会 管理栄養士 宮内 咲さん
 
セミナーの様子
 
講師 宮内咲さん

 
参加者の昼食弁当

 演題 『介護保険に見る透析生活の今後』
講師 NPO法人富山腎友会 会長 池田 充さん
 
 
講師 NPO法人富山腎友会
会長 池田充さん