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全腎協青年部研修報告 (東京)

              全腎協青年研修会報告書

    日 時  平成29年8月26日(土)27日(日)
    場 所  アワーズイン阪急(東京大井町)
    参加者  青年層47名、全腎協会長、副会長、理事

 8月26日、27日と東京にて全腎協青年研修会に参加してきました。全国から青年層の患者がほぼ1名ずつ参加していました。まずは馬場会長挨拶があり、みなさんこれからの世代なのでしっかり勉強してくださいとエールをもらいました。続いて昨年の研修の振り返りということで、医療費40万が実質0円になってる仕組みをスライドで紹介されました。

 講演は名古屋の新生会グループの理事長でもあり日本透析医会常務理事の太田圭洋先生による「診療報酬、社会報酬制度を透析医療」というテーマで、社会保障制度の歴史、診療報酬の推移、そして最近の政策に関する話がありました。
 2002年に時間区分が廃止された際には4時間未満の患者が増えたことを挙げ、制度が患者自身の命に関わってくるので、自分自身で動いていかなくてはならないと言われました。
社会保障制度は、国や地方自治体が絡む複雑な制度なので、お金の出所がどこなのかを把握して反対勢力に注意しなければならないとのことでした。
診療報酬に関しては、改定のたびにダイアライザーの価格を下げられてきたが、加算をつけることで透析の質を維持してきたとのことでした。透析に関する医療費はこれ以上増やせないので、どこかを上げたらどこかを下げなければいけないとのことでした。
 その他の話では、医療機関が消費税分を上乗せできないので経営を圧迫しているという話がありました。
 質問では、夜間透析に関することや、残薬は減らすように努力することや、超長時間透析への加算は難しいなどの話があり、若い患者には社会貢献をして国民の味方になってもらうようにとのエールをいただき1日目が終わりました。
2日目はブロック単位のグループにわかれ、診療報酬についてのこれからの課題、社会保障制度のこれからの課題の意見をみんなでまとめ、その上でこれから個人でできること、組織でできることを考えました。これからは求めるだけではなく自ら行動していくことが大事だという話がでました。


                                     青年部長 小島俊介



全腎協青年部研修会の様子 (アワーズイン阪急)

グループで纏め中

日本透析医会常務理事の太田圭洋先生