腎臓のはたらきが5%以下くらいになると、透析療法が必要になります。
透析療法は主に、 |
老廃物をとりのぞく。 |
過剰な水分や塩分、カリウム、リンなどをとりのぞく。 |
酸性に傾いた血液を中性にもどす。 |
ために行います。
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透析療法には、 |
血液透析療法(Hemodialysis:HD) |
腹膜透析療法(Peritoneal Dialysis:PD) |
があります。 |
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血液ポンプを用いて血液を体外に引き出し、これを浄化する部分である透析器(ダイアライザー)に誘導して、老廃物および水分を取り除いた後に、再び体に戻す操作を連続して行います。 |
こんな生活になります
この治療を続けるために、透析施設へ週2~3回通院します。
1回の透析には4~5時間が必要です。
また、家族などの協力を得て、自宅で血液透析療法を行うことも可能です。
腎臓は24時間フルに働いていますが透析では時間も効率も限られており、腎臓の働きを十分に代行することはできません。したがって、食事や運動など日常の生活にも工夫が必要です。
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人工腎臓全体の構成 |
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血液ポンプを用いて血液を体外に引き出し、これを浄化する部分である透析器(ダイアライザー)に誘導して、老廃物および水分を取り除いた後に、再び体に戻す操作を連続して行います。 |
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ダイアライザー |
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細いストロー状(0.3mmほど)の透析膜を1万本前後、円筒状の容器に入れたもので、糸球体に似たはたらきをします。この膜の内側を血液が流れ、外側を透析液が流れます。
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監視装置 |
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ポンプでダイアライザーに血液を送り、また、透析液をダイアライザーに送りながら、過剰な水分を取り除くために圧力を加減します。
安全装置もついています。
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血液回路 |
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体の外に取り出した血液をダイアライザーに送り、透析後の血液を体に返すためのものです。 |
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シャント |
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十分な血液をダイアライザーに送るため、前腕の動脈と静脈を手術で縫い合わせて動脈血を静脈血に誘導し、静脈の血流量を増やしま す。主に利き腕でない側につくります。
手術は局所麻酔で行われ、一般的には1~2時間くらいで終わります。 |
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お腹の中に腹膜透析液を入れ、腹膜を介して水や老廃物を取り除く方法です。 |
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こんな生活になります
お腹に植え込んだ管を使って、腹腔内へバッグに入った約2Lの腹膜透析液を入れます。数時間後にこれを空のバッグに出して捨て、新しいバッグをつけ換えて、お腹の中に新しい透析液を入れます。
このような操作を1日4~5回、自分で行います。液の出し入れなどバッグの交換には1回に約30分かかります。 |
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腹膜透析の種類 |
腹膜透析には、自分で透析液を交換するCAPDと、装置が自動的に透析液を交換するAPDがあります。
体調や仕事、生活様式を考え、医師やスタッフと相談して、自分に適した方法を選びましょう。 |
・CAPD(Continuous Ambulatory Peritoneal Dialysis:連続携行式腹膜透析)
約5~6時間ごとに、バッグを交換し、24時間連続して透析を行います。
・APD(Automated Peritoneal Dialysis:自動腹膜透析)
寝ている間に装置が自動的に4~5回液の出し入れを行います。
夜間だけでは不足になる場合、昼間に追加する方法もあります。
その他、 腹膜透析と血液透析を併用する方法もあります。担当医と相談し、体調や仕事、生活様式を考慮して、自分に最も適した方法を選びましょう。 |
透析液 |
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やわらかいプラスチック製のバッグの中に入っています。自分の条件に合わせて種類や容量などを決定します。
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腹膜カテーテル |
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透析液を出し入れするための管。トラブルがないかぎり何年間でも使えます。 |
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関連機器 |
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透析液を交換する時などにいくつかの器具、装置、備品が必要です。 |
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項 目 |
血液透析(HD) |
腹膜透析(CAPD) |
治
療
方
法 |
透析をする場所 |
医療施設 |
自宅・会社など |
透析に必要な時間 |
4~5時間/回 |
連続に24時間 |
透析による拘束時間 |
4~5時間+通院時間/回 |
交換時<br>(約30分/回、4~5回/日) |
透析を操作する人 |
医療スタッフ |
患者さん本人、ご家族 |
通院回数 |
2~3回/週 |
1~2回/月 |
手術 |
シャントを造る |
カテーテルを植え込む |
抗凝固剤 |
必要あり |
必要なし |
症
状 |
透析による
苦痛や自覚症状 |
穿刺痛、血圧低下や頭痛、吐き気など |
お腹が張る |
合併症 |
不均衡症候群 |
腹膜炎、長期の実施で被嚢性腹膜硬化症(EPS) |
日
常
生
活 |
社会復帰 |
可能 |
有利 |
透析中の活動 |
拘束される |
活動出来る |
感染に対する注意 |
必 要 |
特に必要 |
入 浴 |
透析後はシャワー浴 |
カテーテルの保護が必要 |
スポーツ |
できる |
できる(水泳、腹圧のかかる運動は避ける) |
旅行 |
長期の場合は透析施設の予約が必要 |
透析液、器材の手配が必要バックアップ施設が必要 |
食事制限 |
タンパク・カリウム制限、塩分・水分制限 |
塩分・水分制限、タンパク制限 |
その他 |
シャント管理 |
カテーテルの管理 |
費
用 |
自己負担 |
なし |
自己管理に必要になる物品(入浴用品など) |
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